コラム
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2024.07.22コラム■マインドフルネスについて
マインドフルネス瞑想は医療分野の実証研究をもとに発展を遂げ、効果が認められたことで様々な分野で応用されるようになりました。
ここでひとつお話しておきたいのは、“マインドフルネスだけが特別ではない”ということです。
マインドフルネス瞑想は、瞑想法のひとつです。
瞑想には多くの種類があり、そして、それぞれに違った特徴と良さがあります。
心理の分野でマインドフルネス瞑想を取り入れたストレスの低減のプログラムが科学的な実証を得たことで広がり、脳科学の分野や企業の研修プログラムなどに取り入れられたことで多くの方に知られるようになりました。
そして、コロナ化を経て一般の方々にも日常生活に活かす智慧として身近なものになってきています。それぞれの生活スタイルに合わせた実践法があるため、だれもが日常的に実践しやすいことも広がったひとつの要因だと言えます。
限られた人々の中で実践・修得することを目的として継承されてきた「on the坐布の瞑想」に対して、マインドフルネスはだれもが日常的に実践できることを目的として各分野の専門家が工夫した「Off the 坐布の瞑想(=生活瞑想)」といえます。そして、どちらも大切で、どちらも必要です。
だれかが生み出した技法と異なり、何かと問われた時にひと言では語りにくいのがマインドフルネスです。
様々なマインドフルネスの専門家がマインドフルネスについて紹介をしていますが、その中でも多くの方がジョン・カバットジン博士の定義を引用されていますので、ここでは博士の定義を紹介したいと思います。
「マインドフルネスは、特別の方法で注意を向けることを意味している。
すなわち、意図的に、今この瞬間に、価値判断することなしに。」
この定義が何を語ろうとしているのかについては、次回以降でお話をしたいと思います。
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